子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピントがずれることにより生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのため眼軸長の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するためには重要となります。
当院では、小児期の近視の進行を軽減させることを目的に「低濃度アトロピン点眼治療(自由診療)」と「オルソケラトロジー治療(自由診療)」を行なっております。
※自由診療と保険診療は同日にはできません
※低濃度アトロピン点眼治療とオルソケラトロジー治療は併用が可能です。
「低濃度アトロピン点眼治療」について
低濃度アトロピン点眼治療は、毎日1滴就寝前に点眼するだけの簡単な治療法です。
近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、少なくとも2年間継続して使用することで何もしない方と比べ近視の進行を軽減できたという報告を基にしています。
低濃度アトロピン点眼の特徴
- 日中の瞳孔(黒目)の大きさに対する影響は許容範囲です。
- 目の遠近調節機能(手元を見る作業)にほとんど影響を与えません。
処方の流れ
- STEP01
- 初回検査
お子様の視力や目の状態を検査・診察します
- STEP02
- 点眼開始
点眼開始1週間後に受診をお願いします
- STEP03
- 本治療開始
本治療開始1か月後に受診をお願いします
- STEP04
- 定期検査
3ヵ月に1回の定期検査をお願いしております
費用
- 検査費1,000円
- 低濃度アトロピン点眼薬
アトロピン0.01%3,300円(税込)
アトロピン0.025%3,850円(税込)
※点眼薬の詳細は、診察時に医師にご確認下さい。
「オルソケラトロジー治療(自由診療)」について
オルソケラトロジー治療とは、近視及び近視性乱視の方が寝る時にコンタクトレンズを装用することで、角膜形状を変化させ、コンタクトレンズ脱着後の裸眼視力を改善させる治療法です。成長年代の眼軸長の伸びを抑える効果が期待でき、そのため近視抑制効果が期待できます。角膜が比較的柔らかく、睡眠時間が長く取れる弱年齢層の方(小学生~高校生程度)は効果が出やすいといわれています。
詳しくは、近視・近視性乱視のための視力矯正治療オルソケラトロジー「オルソためそ。サイト」をご覧ください。
治療の流れ
- STEP01
- 初回検査
- オルソケラトロジー治療が適応可能かを判断する検査になります。
- STEP02
- お試し装用
- 1~2週間装用体験をすることができます。
- 装用開始翌日に定期検査を行いますのでご来院ください。
- STEP03
- 本治療開始
- お試しコンタクトレンズを返却いただき、新しいコンタクトレンズをお渡しします。
- 治療を開始する場合は必ず同意書にサインしていただく必要があります。
(未成年の場合は保護者の同意が必要)
- STEP04
- 定期検査
- 本治療開始~以下の日程で来院が必要になります。
1ヶ月後、2ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後、1年後(以降3ヶ月毎) - 定期検査は治療後の安全性・有効性の確認に大変重要になります。
お守りできない場合は途中で治療を中止させていただく場合がございます。 - 眼の状態により定期検査以外にも来院が必要となることがあります。
- 本治療開始~以下の日程で来院が必要になります。
費用
- 導入費用(両眼)150,000円
- 定期検査料3,000円
※その他としてケア用品代がかかります。